TARICコードとは?調べ方やアイルランドへの荷物の送り方を解説

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みなさん、こんにちは!ゆっぽです。

筆者のアイルランドワーホリも早いもので一か月が過ぎ、最近はようやく腰を据えて生活ができるようになってきました。

それと同時に日常生活において色々と必要なものが増えてきたこともあり、今回思い切って日本にいる両親に段ボールで荷物を送ってもらうことにしました。

一昔前の状況ではコロナ禍の真っ只中で、海外へ荷物を送る際にも色々と制限がかかっていたのですが、今年に入ってからは物流の状態も少しずつ回復傾向にあり、それに伴って日本からヨーロッパ地域にも以前のように荷物を送ることが可能になっています。

というわけで今回は、日本からアイルランドへ荷物を送る際の一連の流れをみなさんとシェアしたいと思います。

この記事を読むことで、アイルランドへ荷物を送る際に注意したいポイントや最適な送り方、そして大体の費用についても網羅することができますので、これから新しくアイルランド生活を始める方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

それでは、どうぞ!

EMSの送り方

以前の記事においてもご紹介させて頂きましたが、海外へ荷物を送るには船便やSAL便、または国際輸送サービスを使う方法などがありますが、ここでは筆者が利用したEMS(国際スピード郵便)での送り方についてご紹介していきます。

EMSは海外へ荷物を送る手段としては最も人気の方法で、ある程度まとまった荷物を手早く送りたいときにはこのEMSを利用すると最優先で荷物を届けてもらうことができます。

では、EMSを利用するにあたって踏むべき手順を順番に見ていきましょう。

国際郵便マイページサービスに登録する

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国際郵便マイページのログイン画面。

まずはじめに、EMSで荷物を送るためには日本郵便が実施している国際郵便マイページサービスに登録する必要があります。

登録自体はオンライン上で簡単に済ませることができますので、名前や住所、生年月日やパスワードといった基本情報を登録したら、さっそくログインをしてみましょう。

ゆっぽ
ゆっぽ

一度登録が完了してしまえばあとは保存された情報を元に、何度でもEMSの発送ができるのでとっても便利だよ♪

送り状を作成する

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左上の「送り状作成」ボタンから送り状を作成できます。

国際郵便マイページサービスの登録が完了し、ログインすると上記のような画面が出てきますので、ここで新たに送り状を作成する場合は一番左上の「送り状を作成」というボタンをクリックします。

すると送り主の詳細情報に続いて、受取人の詳細情報、そして荷物の送り方を選ぶ画面へと続いていきますので、順番に入力します。

ゆっぽ
ゆっぽ

ここでも頻繁に利用する送り主の詳細や受取人の詳細を、一度登録しておくと次回からは自動でリストから選べるようになるので、初めの一回だけは面倒だけど頑張って入力しよう!

TARICコードとは?

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HSコードの枠に10桁のTARICコードを記入します。

荷物の送り方をEMS(物品)に選択すると、その次のステップでいよいよ送る予定の品物を一つずつ、記入する画面が現れます。

ここで必要になってくるのがTARICコードと言われる、いわゆる貨物を輸出入する際に用いる品目分類番号です。

通常のEMSではHSコードと呼ばれる、6ケタの品目分類番号が使用されるのですが、アイルランドへ荷物を送る際にはこのHSコードにさらに4ケタをプラスした10ケタの品目分類番号が求められますので注意が必要です。

ゆっぽ
ゆっぽ

このTARICコードが正しく記入できていないと、最悪の場合、せっかく送った荷物が返送されてしまう可能性があるので、必ずきちんと記入するように心がけよう!

このTARICコードですが、基本的にはジェトロ(日本貿易振興機構)のホームページan postのウェブサイトから調べることができます。

いずれかのサイトにアクセスし、HSコードがあらかじめ分かっている場合はHSコードを、そうでなければ品名を直接入力し、発送国と到着国をそれぞれ入力すると該当するTARICコードが出てきますので、忘れないようにメモしましょう。

そして上記の図における黄色い枠で囲った部分の、HSコードという欄に調べて出てきたTARICコードを入力します。

最後に「追加」ボタンをクリックすると、該当する品物がリストに追加されますので、送る予定の品物を一つずつ、ジャンルごとにリストに追加していきましょう。

ゆっぽ
ゆっぽ

タイトルはHSコードになっているけど、必ずここには10ケタのTARICコードを記入するようにしてね♪

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送り状の作成が終わると印刷できる状態になります。

登録内容を全て見直し、間違いがないことを確認したら最後に送り状を印刷する画面が現れますので、ここで改めてそれぞれの品物に10ケタのTARICコードが記入されていることをチェックしましょう。

送り状を印刷し、送り主の署名欄にサインをしたら、あとは送り状を専用のパウチに入れて郵便局へ持って行くのみです。

荷物を発送してから到着するまでの流れ

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約3週間かかってようやく荷物が届きました。

これは筆者が日本から荷物を送ってもらった際の実際の追跡履歴になりますが、10月15日に地元の郵便局にて発送後、翌日の16日には東京都の国際交換局に荷物が運ばれています。

その後、東京からはるばる海を渡って4日後の20日に、アイルランドの国際交換局に荷物が届けられたことが確認できます。

ここまでは非常にスムーズに荷物が運ばれているのがお分かりいただけるかと思いますが、問題はこのあとの税関検査です。

ぬっぽ
ぬっぽ

10月20日に税関に荷物が届いてから延々約2週間近くもここで足止めされているやん!一体どうなっとるんや!?

ゆっぽ
ゆっぽ

全くだよね!一体何をそんなに入念に調べているのやら…筆者もさすがにクレーム電話の一本でも入れようかと思ったわ!

痺れを切らしかけていたその時、筆者のもとにアイルランドの郵便局からなんと以下のような一通のメールが届いたのです。

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荷物自体の配送料に加えてアイルランド国内でも追加の費用が発生します。

どういうことか簡単にご説明すると、2021年7月より、EUにおける荷物の輸出入の規則が変更になったことで、EU圏外の国からアイルランドへ荷物を送った際には、輸入における手数料(Import Duty)及び付加価値税(VAT)というものが別途発生するという旨が記載されています。

ちなみにこの輸入関税は、送る品物の合計額が150ユーロ以上である場合に課せられる費用となっており、今回筆者は品物の合計金額が150ユーロを上回っていたため、見事にこの輸入関税の対象となってしまったというわけです。

ぬっぽ
ぬっぽ

さんざん待たされたあげく追加料金まで支払わなきゃならないの!?アイルランドってなかなかいい度胸してるじゃない!

ゆっぽ
ゆっぽ

これに関しては正直想定外だったけど、でもここでまた荷物が届かないのはさすがにゴメンだから、泣く泣く支払ったよ…

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筆者の家の最寄りの郵便局。

ちなみにこの輸入関税ですが、最寄りのan post(アイルランドの郵便局)かもしくはan postのウェブサイトから支払いを済ませることができます。

税関が輸入関税の支払いを確認次第、すぐに荷物は発送され結局その翌日の11月3日に無事に荷物が筆者の自宅へ届けられたのでした。

ゆっぽ
ゆっぽ

つまりなんだかんだで荷物を発送してから受け取るまで、約3週間はかかったということだね!

かかった費用

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日本から無事に荷物が届きました。

今回の荷物の発送でかかった費用は、EMSの支払いに約¥18,000、そしてアイルランドでの輸入関税の支払いに約¥12,000と、トータルで約¥30,000ほどの料金を支払った計算になります。

筆者は重さ約7キロほどの段ボール箱に衣類や日用品などを詰めて送ってもらいましたが、正直日本からアイルランドへ荷物を送ることでかかるコストや手間を考えると、必要最低限のものは現地で買いそろえてしまった方が断然お得だという結論に達しました。

ぬっぽ
ぬっぽ

3万円あったらほとんどのものは現地で揃えられちゃうんじゃない?

ゆっぽ
ゆっぽ

そういうことだぜバディ!使い心地やクオリティが特に気にならないようであれば、生活用品は現地で購入するのがベストだぜ!

もちろん、日本食や普段から愛用している日本でのお気に入りグッズといったものは、現地では調達が難しいため、日本からEMSを利用して送ってもらうというのも一つの手立てですが、やはり費用が思った以上にかさんでしまうのと、送り状を作成する手間暇が面倒だという点は否定できません。

今後アイルランドへの渡航をお考えの方がいらっしゃいましたら、必要なものはなるべくスーツケースに詰めて、あとは現地に到着してから買いそろえるという選択肢もじゅうぶんに考慮に入れておくことを強くおすすめします。

まとめ

以上が日本からアイルランドへ荷物を送る際の一連の流れになります。

TARICコードや輸入関税など、他の国とは少し異なったアイルランド独自の荷物配送システムがいくつかありますので、そういったポイントをこの記事を通してきちんと理解して頂ければ幸いです。

今後アイルランドへ荷物を送ってもらうご予定のある方は、ぜひ今回の記事を参考にしていただいて、スムーズな荷物配送手続きができるよう、今一度準備の方を見直してみてくださいね。

今後もアイルランド生活に役立つ情報をどんどん発信して参りたいと思いますので、宜しければ引き続き、新しい投稿をお待ちいただけるととっても嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ではまた、See you soon!

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