アイルランドの仕事探しに必要なPPSナンバーとは?取得方法を徹底解説!

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みなさん、こんにちは!ゆっぽです。

今日はアイルランドでお仕事を探されるみなさんにとって非常に重要になってくる、PPSナンバーのお話をしたいと思います。

PPSナンバーとはPersonal Public Service Numberのことを指し、簡単に言うと国が社会保障や税の情報を管理しやすくするために発行する、日本でいうところのマイナンバーのような存在になります。

アイルランドでお仕事を始めるにあたっては、必ずこのPPSナンバーが必要になってきます。

なぜならこれがないと税務局(Revenue)がその人に見合った額の税金をきちんと徴収することができず、結果としてEmergency Tax(エマージェンシー・タックス)と呼ばれる税金がお給料からなんと約50%も天引きされてしまうことになるからです。

ぬっぽ
ぬっぽ

せっかく働いた給料の約半分も持って行かれるってこと?それはいくらなんでも世知辛いぜ…

ゆっぽ
ゆっぽ

そういうことだぜバディ!必要以上の搾取を逃れるためにも、仕事を見つけたら即刻このPPSナンバーをゲットすることが求められるんだぜ!

というわけで今回は、正規のお給料をもらうために必要なこのPPSナンバーの取得方法と、その後の一連の手続きの流れについてみなさんとシェアしていきたいと思います。

この記事を読むことで、PPSナンバー取得に必要なステップをかみ砕いて理解することができますので、今後アイルランドで就労予定のある方はぜひ最後まで読んでいっていただけると嬉しいです。

それでは、どうぞ!

MyGovID accountを作成

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まずはじめに、PPSナンバーを申請するにあたっては、MyGovID accountと呼ばれる専用のアカウントを作成する必要があります。

アカウントの登録自体はとても簡単で、公式ページにアクセスし、氏名やE-mailアドレス、そしてパスワードを入力し左下の「Create Account」というボタンをクリックするだけです。

このMyGovID accountはこのあとのPPSナンバーの申請時や、その他のサービスにログインする際にも必ず必要になってきますので、最初のステップとしてまずはアカウントの作成を済ませておくようにしましょう。

無事にアカウントが作成できたら、次からはいよいよPPSナンバーの申請へと移っていきます。

My WelfareからPPSナンバーを申請

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続いてPPSナンバーを申請するためには、My Welfareと呼ばれる、アイルランドでの社会福祉サービスを取り扱っているサイトへアクセスします。

上記写真の「Accessing Public Services」をクリックしてPPSナンバー申請画面へと進みます。

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上記のような画面が出てきたら、一番上の「PPS Number」という項目をクリックしましょう。

ゆっぽ
ゆっぽ

次の画面からいよいよ本申請に入るための準備をしていくよ!用意はいいかな?

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PPSナンバーを申請するにあたって必要な書類は以下の3点です。

  • PPSナンバーが必要な理由が明記された書類(職場からのジョブレター)
  • 写真付きの身分証明書(パスポートやIRPカード)
  • 現住所を証明できる書類(公的機関からのレターや賃貸契約書等)

まずはじめに、アイルランドで仕事を始めるにはPPSナンバーが必要である旨を職場からも伝えられると思いますので、そのタイミングで申請に必要なジョブレターを会社側に用意してもらいましょう。

ジョブレターに記載してもらう必要がある項目は以下の4点です。

ジョブレターに記載してもらうと良い項目
  • 会社の名前、住所
  • 申請者の名前、住所
  • 申請者の勤務開始日
  • 申請者がPPSナンバーを必要とする理由

申請開始ボタンをクリックし、1.PPSナンバーが必要な理由(仕事を始めるため)、2.申請者の個人情報を項目に沿って入力したら、3.必要書類のアップロードページへと画面が移りますので、ここで先ほどご紹介した3つの書類をそれぞれアップロードします。

全ての書類をPDF形式にして正確にアップロードし、最後に送信ボタンをクリックすれば、無事にPPSナンバーの申請は完了となります。

ここまでは順調にいけば一週間もかからずに申請完了までこぎつけることができるのですが、実は問題なのはここからです。

ぬっぽ
ぬっぽ

無事に申請もできたんだし、あとはPPSナンバーが届くのを待つだけなんじゃないの?

ゆっぽ
ゆっぽ

その「待つ」プロセスが実はかなり厄介で、以前は最長でも2週間ほどで、自身のPPSナンバーが記載されたレターが自宅の住所あてに届けられていたんだけど、今年に入ってウクライナの件があって以降、ダブリンではなんとPPSナンバー発行までに平均して6週間もかかっているのが現状なんだよ…(;´Д`)

ぬっぽ
ぬっぽ

なんですって~!?じゃあその間も税金の50%は引かれ続けるってこと?

ゆっぽ
ゆっぽ

そういうことだぜバディ!

ちなみに筆者が申請手続きを完了した10月の第4週の時点では、メールで問い合わせたところまだ9月の第1週に申請を完了した方々の発行手続きをやっている最中だとの回答をもらったので、仕事を見つけてすぐにPPSナンバーを申請したとしても、自身のナンバーが手元に届くまでには気の遠くなるような長い時間がかかるということを覚悟しておいた方が良いでしょう。

ゆっぽ
ゆっぽ

なお、これはダブリンでのPPSナンバー申請のケースであって、ゴールウェイやコークなど他の都市ではもっと早く手続きが進められているみたいだよ!なので今後ワーホリや留学などでダブリンに渡航予定の人は特に注意が必要だね!

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PPSナンバーが記載されたレター。

年内までにPPSナンバーをゲットすることをほぼ諦めかけていた12月のある日、やっとのことで社会福祉サービスのオフィスから上記のような、PPSナンバーが記載されたレターが自宅に届きました。

PPSナンバーの通知を受け取り次第、直ちに職場へご自身のPPSナンバーを報告しましょう。

それと並行してRevenue(税務当局)にもご自身のPPSナンバーを登録する必要がありますので、次の項目ではこのRevenue登録に関しての流れをご説明していきます。

PSCカードを申請し、Revenueに登録する

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施設名:Intreo Centre Dun Laoghaire
TEL: (0818) 405 060
営業時間:月~水 9:15am~12:30pm/ 1:30pm~4:30pm/ 木 10:30am~12:30pm/ 1:30pm~4:30pm
アクセス:Dun Laoghaire stationから徒歩約10分

Revenueにご自身のPPSナンバーを登録するためには、一番初めのステップで作成したMyGovID accountをverified(実証済み)の状態にする必要があります。

この手続きをするために必要になってくるのが、PSCカードの申請です。

PSCカードとは、Public Services Cardの頭文字を取ったもので、簡単にご説明するとPPSナンバーが個人を特定するマイナンバーそのものだとすれば、PSCカードはマイナンバーカード本体をイメージして頂くと分かりやすいかと思います。

このPSCカードを申請するためには、ご自身がお住いのエリアのIntreo Centre(地域の役所、公民館のような施設)で手続きをする必要があります。

筆者の住んでいる街、Dun Laoghaireでは上記の指定時間内であれば予約なしで訪問してもそのまま手続きをしてもらうことができますが、これはお住いの各エリアの施設ごとに異なるため、事前に確認をしてから訪れることをおすすめします。

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受付でPSCカードを申請したい旨を伝えると、上記のような申請用紙を渡されますので、必要事項を記入して待合室で自分の番号が呼ばれるのを待ちます。

PSCカード申請時に必要になるのはパスポートなどの身分証明書、及び現住所の分かる書類の2点ですので、忘れずに持参していきましょう。

待つことおよそ1時間、ようやく筆者の番号が呼ばれカウンターに向かうと、必要書類の確認や秘密の質問事項の設定、さらにはPSCカード用の写真撮影や申請者の直筆サインといった一通りの手続きを行い、大体10分ほどで全てのプロセスが完了しました。

ゆっぽ
ゆっぽ

カードは申請から約1週間ほどで自宅に郵送される旨を伝えられ、この日は役所を後にしたよ♪

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本来であればPSCカードが届いてからRevenueの登録へと移るのですが、筆者は役所にて手続きを済ませたその日のうちに、上記のようなメッセージがスマホあてに届きました。

内容を簡単に要約すると、PSCカードの申請から48時間以内にMyGovID accountにアクセスすれば、PSCカードの到着を待たずともアカウントを実証済みの状態にできるとの主旨が記載されています。

というわけでさっそく、メッセージのリンク先であるMyGovID accountにアクセスし、アカウントを実証済みの状態にします。

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続いてRevenueの公式サイトにアクセスすると、上記のような画面が現れますので、ここから画面右上にある「myAccount」をクリックします。

住所やE-mailアドレス、携帯番号といった基本情報を入力すると、ログインするための確認コードがスマホあてに送られてきますので、コピーして入力すると、下記のようなRevenueのメイン画面に移行します。

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一番左上の項目、「Jobs and pensions」より「Starting your first job」を選択し、下記の「Start」をクリックするとあとは画面の指示に従って必要な項目を入力していくのみとなります。

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無事に全ての項目の記入が終わり、送信ボタンをクリックすると、最後に下記のような「詳細情報が送信されました」という画面が現れますので、これをもって無事にRevenueの登録手続きは完了です。

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ちなみに、Revenue登録を済ませてから約1週間後に、筆者のPSCカードも無事に自宅宛てに届きました。

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後日郵送されてきたPSCカード。

さきほどご紹介したスマホへのメッセージに記載されていた通り、PSCカードの申請から48時間以内にアカウントの実証手続きを済ませれば、こちらのカードを使用したもう少し複雑な手続きを省くことができ、Revenue登録もより最短で行うことができますので、最寄りの役所で手続きを終えたらこまめにメッセージをチェックするようにしましょう。

ゆっぽ
ゆっぽ

何はともあれ、これでようやく次のお給料日から、今まで差し引かれていたEmergency Taxが戻ってくるよ♪

ぬっぽ
ぬっぽ

ここまで長いプロセスじゃったのう~!

まとめ

PPSナンバー取得に関する一連の流れ
  1. MyGovID accountを作成
  2. MyWelfareよりPPSナンバーを申請(必要書類をアップロード)
  3. レターが届き次第、職場に報告
  4. 最寄りの役所でPSCカードを申請
  5. MyGovID accountをVerified(実証済み)の状態にし、Revenueのサイトから自分の情報を登録

以上がアイルランドで働く際に必要になる、PPSナンバーの申請方法とその後の手続きの流れになります。

アイルランドは渡航してからはじめの数か月は、とにかく役所関係で済ませなければならない手続きが多く、初めての海外渡航者にとってはかなりハードルの高い国であると言えます。

加えて生活の基盤を立てるまでに時間がかかることや、税金が戻るまではお給料で生活費が全額賄えないことなどから、途中で挫折しかけてしまう人も少なくありません。

筆者もここまでくるのに決して平たんな道のりではありませんでしたが、だからこそ、そんな方々の力に少しでもなれたらと思い、こうして現地の情報を発信している次第です。

この記事を読むことで、これからアイルランドへ渡航されるみなさんの一人でも多くの方の参考になれば大変嬉しい限りです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ではまた、See you soon!

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