みなさん、こんにちは!ゆっぽです。
今日は海外で生活をはじめるにあたってとても大切な、治安に関するお話しをしたいと思います。
筆者はワーホリと留学をあわせてオーストラリアに約3年半、滞在していた経験があるのですが、筆者のような日本人女性は何かと治安面において不安な要素がたくさんあると感じていたため、現地でも夜の一人歩きを避けるなど、日ごろから注意を払って生活をしていました。
それでもやはり、時と場合によっては運悪く、渡航先で危ない場面に遭遇してしまう危険性もあります。
そこで今回は、オーストラリアに渡航するにあたって日本人が気を付けたい現地の文化や人々について、経験者の立場からみなさんに分かりやすく解説をしていきたいと思います。
この記事を読むことで、今後オーストラリアへ渡航予定のみなさんが安全面での配慮について再度認識し、現地での治安に関しての理解を深めて頂けると幸いです。
それでは、どうぞ!
ゴールドコースト・スクーリーズとは?

スクーリーズ(Schoolies)とは簡単にご説明すると、オーストラリアにおける高校生の卒業旅行のことで、毎年11月末~12月上旬にかけて、QLD州やNSW州、さらにはVIC州の若者たちが一斉に羽目を外しにゴールドコーストへ集まってくる、まさに悪夢のようなイベント期間となっています。
筆者はゴールドコーストでのワーホリ生活中に一度だけ、このスクーリーズを現地で体験したのですが、それはもう今思い出しても地獄としか言いようがないほどの惨状でした。
まずはじめに、オーストラリアの若者たち(主に18歳~20歳くらい)は日本人の同じ年齢くらいの高校生たちと比べても、男女共に体つきが圧倒的に大きいです。
街を歩いているだけでも威圧感を感じる若者も多く、例え昼間の時間帯であっても被害に遭うことも珍しくありません。
スクーリーズでゴールドコーストを訪れる現地の若者たちが実際に引き起こすトラブルの一覧を以下にまとめておきます。
- アルコールの過剰摂取による意識不明
- 夜通しパーティー、大音量でのどんちゃん騒ぎ
- 道行く人へ罵声を浴びせる
- 日本人へ生卵を投げつける
- 若者同士の殴り合いのケンカ
- アパートやマンションからふざけて飛び降りる
- ドラッグによる錯乱状態でのトラブル
- 水鉄砲などで通行人にいたずらをする
この他にも挙げだしたらきりがないくらい、とにかくヤンチャな若者たちが数万人の単位でゴールドコースト(特にサーファーズパラダイス地域)に集結するため、街全体がこの期間だけはカオス状態に陥ります。
もちろん、それに対応するため、スクーリーズ期間は警察官が多数、昼夜問わず街を巡回したり、現地のボランティアスタッフが街の秩序を保つためにあくせくと働いてくれるのですが、それでも毎年ひどいときには死者が出てしまうほど、トラブルが収まりきらないのが現状です。

筆者は当時、ゴールドコーストのサーファーズパラダイスにある、オーストラリア一高いコンドミニアム、Q1でシェアハウス生活をしていたのですが、スクーリーズの期間中は若者たちでどこのホテルも予約で一杯の状態で、Q1にもその影響はもちろん及んでいました。
毎回エレベーターに乗ろうとすると予約客で溢れかえっていて乗ることができないばかりか、夜になっても大音量の音楽をかけて高層階でパーティーに明け暮れる宿泊客もたくさんいて、筆者もこの期間は眠れない夜が続きました。
また、仕事の帰り道に友人と歩いていた際に酔っぱらった若者のグループに絡まれたこともあります。
幸い、近くの施設に逃げ込んだために事なきを得ましたが、当時はまだ海外生活自体に慣れていない頃だったので、非常に怖い思いをしたのを今でもはっきりと覚えています。
今後、ゴールドコーストでのワーホリや留学をお考えの方がいらっしゃいましたら、どうかこのスクーリーズの期間中だけは、一時帰国や他の都市に旅行に行くなどしてゴールドコーストから一旦離れることを強くおススメします。
被害に遭ってからでは遅いので、自分の身は自分で守るためにも、避けられるリスクは避けて行動することが海外生活においてはとても大切だということを、経験者の立場から今一度みなさんにお伝えしておきたいと思います。
ニンビン・ヒッピーとは?

ヒッピー(英: hippie, hippy)は、1960年代後半にアメリカ合衆国に登場した、旧来の価値観や性規範に対抗するカウンターカルチャー の一翼を担った若者を指す。その運動がヒッピー・ムーブメントである。
出典:wikipedia
ヒッピーとは上記の写真のように、ジーンズやサイケデリックな衣装を身にまとい、抑圧からの解放を求めて自由な生き方を選択する人たちのことを指します。
彼らは音楽やアート、思想面などにおいて独自の文化やコミュニティを築きあげ、それによって多くの人々に影響を与え続けていますが、こうした動きは世界各国でも様々なムーブメントとして取り上げられてきました。

ゴールドコーストから車で約45分ほど南下したところにバイロンベイ(Byron Bay)と呼ばれる小さくて可愛らしい街があるのですが、ここはオーストラリアの中でもヒッピーの聖地として知られている、有名な観光地となっています。
街の至る所にオシャレなカフェやオーガニックショップ、お土産物店が立ち並び、道行く人々もどこかフワフワとしたスローな雰囲気の漂う街という印象が強いです。
このバイロンベイからバスツアーとして催行されている行き先に、「ニンビン」というのどかな田舎町があるのですが、ここではなんと大麻が警察によって黙認されており、オーストラリア各地からもこのマリファナツアーにこぞって参加する現地人が多いことでも有名です。
ヒッピーはドラッグに対しても寛容で、日常的にマリファナを吸う習慣が根付いているため、こうした文化に影響を受けた街でもあるニンビンでは、バイロンベイ同様全体がフワフワした空気に包まれています。
よく、ワーホリでオーストラリアに渡航して現地のこういった異文化にすっかり染められてしまう人がいるという話を耳にします。
日本に帰国しても気分はオーストラリア生活のままで勘違いをした結果、悲惨な事態を招いてしまう若者が増えないようここで改めて注意喚起をさせて頂くと、日本では大麻の使用は禁止されているのはもちろんのこと、所持しているだけでも違法で逮捕されてしまうので、絶対に軽い気持ちで手を出すのは辞めましょう。
異文化を理解することと、それを混同することは全くの別物です。
ヒッピーのような生き方を目指すこと自体は全く何の問題もありませんが、あくまで法やルールに則った範囲で行うという常識を決して忘れないでください。
パース・アボリジニとは?

アボリジニー(英: Aborigine)は、オーストラリア大陸と周辺島嶼(タスマニア島等。ニューギニアやニュージーランド等は含まない)の先住民である。イギリスを中心とするヨーロッパ人達による植民地化の以前からオーストラリア大陸やその周辺諸島に居住していた先住民の子孫達である。
出典:wikipedia
アボリジニはオーストラリアの歴史を語るうえでは切っても切り離せない存在となっていますが、簡単にご説明すると彼らはオーストラリア大陸に最初に渡ってきた種族の子孫ということになります。
イギリス人による入植によって聞くに耐えない拷問や迫害に遭った結果、当初は人口が激減してしまったという悲しい背景がありますが、1967年に市民権が認められて以降、現在ではオーストラリアの全人口の約3%程度を占めるまでには回復しました。
しかし、過去に起きた過ちを簡単に払しょくすることはできず、現在でもこうした人々への不当な扱いや、それに付随して起こる社会問題は、オーストラリア国内でも早期解決すべき深刻な課題の一つとして残り続けています。
筆者はオーストラリアの西部に位置するパースに滞在していた頃、頻繁にアボリジニの人々を目にしていました。
大抵の場合、彼らは駅周辺やその他治安の悪いエリアにたむろしていることが多く、道行く人々にお金を要求してきたり、最悪の場合には暴力を振るってくるケースもあります。
ホームレスが大半を占めるアボリジニの人々は、常に攻撃的な目つきでこちらをにらんでくることもあり、ほとんどの人は近付かないようにしてやり過ごしていますが、彼らがこのようになってしまった原因の一旦はオーストラリアの政府にもあると言われています。
これまでの行いに報いるかたちでアボリジニへの公的扶助を行い続けた結果、それを糧にして堕落する人々が続出してしまったことや、平等な権利をうたいながらもその実態はまだまだ差別の残る現状であることに反発した人々が、結果的にこのような犯罪に走ってしまうことが、原因として大きく関与しているからです。
日本人は裕福だという認識を抱いているアボリジニも多く、そういった人々に目を付けられると厄介なトラブルに巻き込まれる事態になりかねません。
我々はアボリジニの人々に対して、過去にそういった歴史的背景があるということを知ったうえで、それでも現地で生活するうえで身の危険を感じた際には迷わず周りの人々に助けを求めるといったアクションを起こす必要があります。
不用意に嫌悪の目を向けたり、蔑んだりする人々が少しでもいなくなるよう、オーストラリアが一丸となって取り組んでいかなければならない問題の一つとして、我々も心に留めておく必要があるでしょう。
まとめ
今回はオーストラリアの少しダークな部分に触れてきましたが、大切なことは海外にはこうした異文化があるという事実を一人一人がしっかりと認識するということです。
何の心構えもないまま現地に渡航してしまうと、いざトラブルが起こった時にうまく対処できなかったり、自分自身に危険が降りかかるといったリスクも高まります。
そういった事態を避けるためにも、日本人として現地でどう振る舞うべきか、この記事を読むことで、少しでもみなさんに考えるきっかけを与えられていたら幸いです。
最後に、これからオーストラリアへ渡航されるみなさんが、現地で充実して楽しい毎日を送ることができるよう、筆者も全力で応援しております!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではまた、See you soon!
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