みなさん、こんにちは!ゆっぽです。
今回は筆者がニュージーランドのオークランドでワーホリをしていたときに、当時住んでいたおうちがかなりカオスな物件だったので、そのお話をしていきたいと思います。
ワーホリにおいて家探しというのは渡航後に最初に訪れる難関の一つです。
筆者はいつも、現地に到着後のはじめの5,6日間くらいは街の中心部にあるホテルを取って、そちらに滞在しながら家探しをすることが多いです。
2,3日だとすぐに家が見つかるかどうか不安ですし、それ以上長すぎても予算が足りなくなるので、双方のバランスを考えた結果、アクセスのしやすい都心部で、なおかつ治安も悪くなく、出来れば星3つ以上のホテルに泊まるのが一番ベストだというのが筆者の持論です。
そんなわけでオークランドでも、最初の5,6日間くらいはシティから徒歩圏内のホテルに滞在をしていました。
ニュージーランドでの家探しに役立つウェブサイト
ニュージーランドで物件を探すにあたって主に使用するウェブサイトの代表には、以下のようなものがあります。
一番上の「NZdaisuki.com」は日本語のコミュニティサイトになりますが、下の二つは英語のサイトになります。
筆者も実際これらのウェブサイトを使って条件に合う物件を探していたのですが、ある時一つの入居者募集の投稿を目にしました。それはシティからバスで10分ほどのところにある一軒家で、詳細に目を通すとKiwi(ニュージーランド人)のおばあちゃんと日本人女性一人が住んでいるおうちとのことでした。
すぐにメールで連絡をしたら、おばあちゃんから返事が来て「○○曜日の○○時だったら家にいるから内覧に来るといいよ!」という内容だったので、さっそく筆者は準備をして当日バスに乗り込み、おばあちゃんの住む一軒家へと向かったのでした。
いざ内覧へ~おばあちゃんと対面
バスに揺られて10分ほど、目的地の近くのバス停で降りて、しばらく歩いて行くと家主のおばあちゃんが外まで迎えに来てくれました。
とても物腰が柔らかで、暖かくおうちに迎え入れてくれるなり、リビングで紅茶をごちそうしてくれました。
その後筆者がニュージーランドに渡航するに至った経緯や、おばあちゃんの家族のお話、そして一緒に住んでいる日本人女性の話などをしたあとに、家の中を一通り案内してもらいました。
おうち自体はとても広い2階建ての一軒家で、1階にはおばあちゃんの部屋とリビング、キッチン、ランドリールームなどがあり、筆者の部屋ともう一人の日本人女性の部屋は2階にありました。
バスルームは1階と2階、それぞれに1つずつ設置されており、筆者は2階にあるバスルームをもう一人の女性と二人でシェアすることになるとの説明を受けました。
お庭もとても広く、納屋のような別棟も同じ敷地内に建てられていたのですが、ここはおばあちゃんの作業スペースであることが後の話で明らかになりました。
おばあちゃんはおしぼりをオークランド市内の各レストランに卸す仕事をしており、週に何回かは車で配達に出かけるとのことでした。
旦那さんはすでに病気で他界していること、そして子どもが3人おり、それぞれが結婚していてお孫さんも3人いること、みんな近くに住んでいるのでごくたまに遊びに連れてくることなども話してくれました。
そして一緒に住んでいる日本人女性ですが、職業は「ビューティーセラピスト」(日本でいうエステティシャンのようなものです)をしていること、基本は平日5日間働いており車も所有していること、そして永住権を持っているためすでにニュージーランドには4年以上滞在していることなどを話してくれました。
あいにくその日は仕事に出掛けており家にはいなかったので、後日引っ越すときに挨拶をするということになり、とりあえずその日はお別れをしました。
帰り道もおばあちゃんはわざわざ車で私が泊まっていたホテルまで送ってきてくれ、引っ越す当日の朝もホテルまで迎えにきてくれると言ってくれました。
筆者はおうちも申し分ない広さだったことや、おばあちゃんもとても親切だったこと、そして何より一緒に住んでいるのが同じ日本人女性ということで、何かあったら力になってくれるかもという安心感がありました。
かくしてこちらのおうちに引っ越すことを決意し、その翌週の朝におばあちゃんに送迎をしてもらい新しいおうちでの生活が始まったのでした。
わくわくが一転…実際に生活してみて気付いたこと
引っ越し当日、新しいおうちに到着するとリビングで誰かが話す声が聞こえたので、中に入ってみるとスラリとした日本人女性が立っていました。筆者はさっそく挨拶をし、「今日からお世話になります」という旨を伝えたのですが、女性は人見知りなのかあまり目を合わせずに「A子です」とそっけなく返事をするとそそくさとどこかへ行ってしまいました。
それから数日経ち、新しいおうちでの生活にも少しずつ慣れてきてはいたのですが、肝心のA子さんとの距離は縮まらないままでした。
以下、筆者がこのおうちに住み始めてから気付いた事実を簡単にまとめます。
フラットメイトのA子さんが全然親切じゃなかった
A子さんは家にいるときも私と顔を合わせても会話をすることはほとんどなく、いつも孫と遊んだり、おばあちゃんと仲良く映画を見たりしていました。車を持っていたにも関わらず、買い物に一緒に連れて行ってくれたり、重い荷物を運んでくれるといったことも一切なかったです。
筆者が日本人であったのがあまり気に入らなかったのか、家でも日本語は使おうとせず、頑なに英語のみでの生活を貫こうとしていました。
結局最後まで、A子さん自身について聞くチャンスもなく、親睦を深める機会も訪れませんでした。
A子さんはおばあちゃんと孫たちの前ではなぜかいつもとびきりフレンドリーな態度で接していたため、おばあちゃんも彼女の二面性には全く気付いていないようでした。
孫たちが毎週のように泊まりにくる
内覧の時点では、たまにしか遊びに来ないと言っていた孫たちですが、実際はほぼ毎週のように遊びに来てはおばあちゃん家に泊まっていく、という生活スタイルが定着してしまっていました。
バスルームも2階のものを使用するため、筆者がシャワーを使いたいときに使えないといったことがしょっちゅうありました。また、当時はみんな5歳にも達していないくらいの子どもたちで、眠くなるまでは基本的に元気いっぱい家中を走り回っているので、騒音で家にいてもあまり寛げないといったことが多々ありました。
筆者は当時、子供がそこまで好きではなかったので、この生活が続くのはキツイなと思いながらも、ただひたすら耐えるしかありませんでした。
家の中がゴミ屋敷のごとく汚い
内覧の時点ではおばあちゃんの家は共有スペースも含めて割と綺麗に片付けていたため、気付かなかったのですが引っ越してから1週間くらい経ったあたりから急に家の中全体が散らかり始めました。
食べたものはほったらかし、ゴミも片付けない、食器も放置でおまけに孫たちが遊びにくると事態はさらに悪化します。
筆者は自分のスペースだけは何とか綺麗に保っていましたが、いくら掃除をしてもすぐに散らかる惨状に最後の方はほとほと呆れるしかありませんでした。
家の中の構造が不都合なものだった
これはどういうことかと言うと、筆者が仕事から帰って来て疲れて自分の部屋に直行したいときにも、家の構造的に、A子さんを含めたみんなが団らんしているスペースを横切らないと2階にアクセスできないようになっていたということです。
みんなが楽しそうにおしゃべりしながらテレビを見ている目の前を、毎回横切らなければならないのは正直言ってかなりしんどかったです。
もちろん、おばあちゃんだけなら筆者もその団らんに加わることも出来ましたが、筆者を目の敵にしているA子さんが毎回必ず一緒にいるのでそういうわけにもいかず…。
引っ越してくるまではそんなことまで考慮に入れる余裕はありませんでしたが、今振り返ると家の中の間取りといった点にももう少し注意を払うべきでした。
結論:シェアハウスに住むにあたって気を付けた方がいいこと
結局のところ、筆者は契約などの関係もあり、帰国するまでこのおうちに住み続けたのですが、今思うともっと慎重に家探しをするべきだったなと反省しています。このカオスな家に住んでいなければ、もう少しオークランドでのワーホリ生活を実りのあるものに出来たに違いありません。
この教訓から筆者がみなさんにお伝えしたいのは、家探しをする際には十分すぎるくらいに一つ一つの情報に細かく目を通した方が良いということです。そして、ウェブサイトに詳しく書かれていないことは内覧に行った際にオーナーさんに直接聞くようにしましょう。
分からないことを分からないままにしておくと、いざ住み始めてから「こんなはずじゃなかったのに」と後悔する事態になりかねません。
そして一つでも気になる点や、どうしても自分が耐え難い条件があった場合は、他の物件を探してみることを強くおすすめします。
もちろん全ての条件を兼ね備えた完璧な家を見付けるのは大変難しいですが、値段や立地など、多少妥協してでも住みやすそうなおうちを選んだ方が、長い目で見た場合には圧倒的に賢い選択と言えます。
渡航して間もないころは英語力にも不安がありますし、一人で内見に行くのは不安という場合は、誰かに付き添ってもらうのがベストです。いずれにしても、自分が納得できるまで疑問点ははっきりさせておくことが、快適な家に住み続けるための一番の近道だと言えるでしょう。
筆者のオークランドでの家探しの失敗談を反面教師にして、今後海外でシェアハウス生活を検討されているみなさんはぜひ快適で住みやすい物件にたどり着けることを願っています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
ではまた、See you soon!
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